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見る前に跳べ2003-01-30 杉浦 雄一郎
先日高校時代の旧友から久しぶりにメールが届いた。最近同窓会をしたのだそうだ。添付してくれた写真には懐かしい友達と、恩師の顔があった。りんとした姿勢と表情。随分と長い年月が経つのに細野先生は少しも変わった様子がない。 ある日受験勉強もせずにぶらぶら遊んでばかりいた僕を職員室に呼び出して先生がこう言った。 「見る前に跳べ」 なんでこの言葉が先生の口から出たのだろう、と僕は不思議に思った。的外れだ。跳び先をみながら躊躇しているつもりなど全くなかったのだから。 しかしその時の自分には間違いなく適確な言葉だった。ポンと肩を押されたようにそれから僕は勉強に励みだしたのだから。今思うと、落ちこぼれだった僕は受験勉強に突入することに恐怖とためらいを感じて前に踏み出せない状態だったのだと思う。先生はそれを見抜いていたのだろう。写真の中の細野先生はしたり顔で僕のことを見ているようだ。 ある社長さんが「新しいことはしてないと恐いので何でもやっている姿勢」とメールで謙遜していた。ほとんどの人が「跳ぶ前に見ろ」状態で、新しい事にはなかなか手が出せないことを考えるとこれは素晴らしい姿勢だと思う。この社長さん、既存事業の延長線上でユニークな新しい試みを次々と打ち出しており、業績はそこそこ順調なようだ。 僕の運営するSOHOビレッジは開設してから丸6年。その間にやりたい事、やるべきことが随分と溜まってしまった。いつも前に前にと動いてきたつもりだが、いつのまにか「跳ぶ前に見ろ」の姿勢になっている自分に社長さんの言葉で気がついた。今年の抱負を述べるにはいささか時期を逸したが「SOHOビレッジは変わります」とここで宣言することにする。 |
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