地方で起業その13「コツはラフさを残すこと」

2007-07-06 尾形 恵子

独立して何年かすると、事業を継続する事の難しさを実感するという感想を話してくれる方が結構います。先日も創業から5−6年経ったという某社長と話をしていたのですが、面白い表現をしていました。いままで、動物園の檻の中で暮らしていたと思ったらいきなり野生の森に放された気がした、というのです(笑)

表現が適切かどうかは別として、言っている意味はなんとなくわかりるような気がしました。野生の森にいるという実感があるのはむしろ幸せな方で、「誰もいない森」に来てしまったと思うケースもあるかもしれません。地方起業の難しさは、市場性の小ささや特異性にある、とこの頃思っているのですが、「特異性」というのは、閉じられた人間関係の中で商取引が完結するケースが多い事です。

Uターン組みの多くは、地元だけでなく他地域に商圏を広げたり、情報収集に行っているケースが多いです。旅費などでコスト高になる分、それを吸収できるような仕事を得なければならず、その辺が地方起業の難しい点ではないかと思います。自分の場合は当初から出張が結構多く、この頃考 えるのは体力が続かなくなる前に、次の体制なり方向性を考えなければならないと言う事です。

いろいろ書くと地方はきついと思われるかもしれませんが、どこに住んでどこで仕事をするのかを自分の価値観や事情で選択できればいいのかなと実はそのぐらいに考えています。朝、鳥の声で目が覚め、仕事の移動中に青い海を眺める、そして時々首都圏や都市部に出張して仕事をするという 働き方ができる、そしてこの先の事はまたこれから考えていく、というある意味ラフなところも残しつつ。

 
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