地方で起業その11「起業家いろいろ」

2007-05-10 尾形 恵子

自治体や商工会議所、商工会等が主催する新規創業者向けの研修を毎年何箇所で担当してきて、いろいろな起業家の方にお会いしてきましたが、今日はこれまで最も印象に残った60代の新規創業者Hさんについて書きたいと思います。

記憶が定かでないのですが、自分がHさんと出会ったのはたぶん4-5年前。組織に勤務し、60歳で一度定年を向かえましたが、その手腕を買われて組織に残り数年という状態で独立を決め、創業の研修にお越しになった方でした。当時、独立する動機についてお聞きしたら、勝ち組の組織にいて衰退していく地方の小規模店舗を見てきて、退職後は儲け最優先ではなくがんばっている小規模店舗の支援をしたいとの事でした。

実際に独立されて数年お付き合いしながら拝見してきましたが、本当にこれを実践していて、顧客がどんどん増えています。儲けを最優先にしていないのですが、実際顧客が増えていくのです。彼は自分自身の仕事に非常に厳しく丁寧な事もあり顧客の信頼が厚いのです。

起業する動機は人それぞれですが、その仕事をする理由を自分の中にしっかり持っている方、特にその仕事をしようとする背景のしっかりとある人というのはやはり信頼できるように思います。実はこの連休に彼の自宅オフィスに訪問し、私の会社ののブレーンとして加わっていただく事をお願いし、快諾を得ました。想いがあって、顧客志向が強い事、プロとしてのプライドからくる仕事ぶりには学ぶところが多く、彼は60代後半ですがまだまだ現役、自分も含めて若手の指導をして頂きたいと思ったんですね。

地方には首都圏や地方都市部程には人材が豊富ではないのですが、すばらしい実務経験と実績、人柄を兼ね備えた人が定年退職と同時に探せる可能性が高いと近年気が付きました。そんな事もあり、今自分がこの仕事をする意味は何かとか、何が出来るか整理しているところです。

 
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