地方で起業その8「起業家の本質」

2007-02-07 尾形 恵子

この頃、「起業家の本質」という本を読みました。めずらしく日を空けずに読み返したりして。仕事で、地方の創業研修を担当しているのですが、生業としての起業を考える方がほとんどというケースが多いです。

この本を読んでサイズではなく成長性という話や、日本にはこの本の中で言うところの起業家がいない、という話を読んでなるほどと実感しました。SOHOという働き方を選択した人の中にはいろいろなスタイルや考え方の人がいて、拡大指向を誰もが持つ必要もないし自分らしい仕事のスタイルをつくるのがいいのだろうと思っているのですが、やはりベンチャー的なSOHOワーカーがこの頃少し減ったような気もしていてそれもさみしいような気がしています。

自分がそもそも起業を思い立った頃は、少ない資金で発展性の高いビジネスができるかもしれないと言う事が一番の魅力で、マイクロソフトやネットスケープに続けというような空気が漂っていたし、自分もそんな事を考えていた時期がありました。実はこの本を読んで少しドキドキしたんですね。忘れていたものを呼び覚まされたといいますか(笑)

やるかどうかというよりは、そういう気持ちを持っていたいというのが本音のところです。年とともに忘れてしまうすれすれのところでしたよ。少し背伸びをして高いところを目指さないといけないかなと反省しました。無難に安定した仕事や職業はないという事を忘れてしまう事が最も大きなリスクなんだと現場で時々実感するのにも関わらず、自分の事となると忘れてしまいそうになるんですね。

地方にいて自分が怖いと思うことの一番は自分です。自分のモチベーションを維持するというのが大変でして、幸せな長閑さに引きずり込まれそうになる瞬間とどう戦うかでしょうか。時々出張先でバリバリのベンチャー起業家にお会いするとやはり楽しくもあり刺激にもなります。一方で、経営改善の現場でお会いする後継者の方々と多額の借金を嬉々として抱えながら成長を目指すベンチャー起業家との違いは実はマインドだけなのではないかと、そう思うことがこの頃ときどきありました。

 
Copyright(C) 1998-2011 SOHO'S REPORT All rights reserved.