地方で起業その2「介護と起業」

2006-06-01 尾形 恵子

平成8年、当初は個人事業でのスタート。当時、地方ではインターネットって何?という人が多かった頃で、サイトを開設しようという企業も少なかったのですが、その代わり業者も少なく、単価も今から考えれば高め。市場が小さいようである意味恵まれた市場でもありました。数ヶ月後、仕事で得た資金で資本金300万の今の会社を作りました。

運転資金がほぼゼロというところから資金調達なしで開業しましたから仕事を して入金があると必要なものを買い揃える、という繰り返し。営業用の車、ソ フトウエア、備品…結局数ヶ月で結構資金を使い、それと別に法人なりの最低 資本金をつくって法人成りしていますが、経費が全くない状態から営業利益を生もうとするとリスクは小さいのですが効率という面ではあまり良くないかなというのも正直な感想です。

一方SOHO'S WORLDの方は徐々に会員登録希望者が増え始めたのですが思い切った活動がしにくい、活動資金があればもっといろいろな事が出来る、そう思い、次に開始したのは公的機関へこのSOHO支援の活動を地域振興として考えてもらえないかという事でした。そこから行政関係へのプレゼンの日々が幕を開けたという感じです。そして平成10年に当時の通産省がコーディネート活動支援事業を開始した際に提案書を作成し応募。この事業の採択によってSOHO'S WORLDは少しダイナミックな活動ができるようになったんですね。事業資金約1,000万、平成10年度というのはこの事業の実施のお陰でSOHO'S WORLDのアクセスが急増、入ってくる仕事も増えましたし、参加するSOHOワーカーも増え、マスコミの取材も結構ありました。

当時、自分を知っていた人が見ていたのはこの表の部分。その影では、身内の介護のサポートもしていて、今だから言えるのですが、実は自分でもたまにスケジュールを混乱するほど公私共に忙しい日々。他地域のSOHO支援活動家たちと知り合っていったのもこの頃で、このSOHO'S REPORT発行もコーディネート事業を通じて、メンバーと集まる機会が増えたこともあったと思います。SOHOワーカーというとネットを使ってどこでも誰とでも仕事が出来るというイメージがあると思いますが、実際に会ってナンボ、やはり顔を合わせる機会があってはじめて何か一緒にやりますか、という話になるんですね。(次号につづく)

 
Copyright(C) 1998-2011 SOHO'S REPORT All rights reserved.