クリエーターの環境

2003-03-20 西本 達也

読者の皆さんは山崎貴という人を知っているだろうか?この人は日本を代表するといっても過言ではないVFXの一人者である。もっとも実製作は“白組”や“ROBOT”といったビジュアルエフェクトユニットが担当だが。(VFXとは特撮のすごいものとでも思っていただいて結構だ。)

もともとは伊丹作品の映像エフェクトなどを担当していたひとだが、2000年の初監督作品「ジュブナイル」でその才能が開花した。そして、金城武主演の「リターナー」で、本場ハリウッドでも全米配給決定という形で認められたのである。

近年、Flashなどの動的デザインの機会が増えてきたが、筆者はもともとは平面デザインから始まっているため、どうも苦手なのである。それもあって、映像的に面白い映画などのDVDなどは本編より長いメーキングシーンなどをおまけを求めてよく買うほうだ。というわけで、先の山崎貴監督作品の「リターナー」をしかもスペシャルエディションという通常よりも1000円ほど高いほうを買って観た。(実は筆者妻が金城武ファンというのが大きい。)

その作品を観ると日本もここまでできるようになったんだとうれしくなる。実際、映画に限らず、WEBデザインも日本は諸外国に比べると劣っているみたいだ。(筆者は個人的にあまり感じないが、実際WEBデザインの見本とされるものはそのほとんどが外国のWEBサイトだったりする。)2バイト文字の壁にひっかかり、デザインやプログラム開発に時間を取られるということが大きいが、やはり、環境が許さない部分が多数を占めるだろう。

WEB技術は進化しても、新しいものを積極的に取り入れるクライアントや古いもの壊せるぐらいの決断力がないと製作側の進化はない。日本のクリエーターも技術はもっている。それは先に紹介した「リターナー」を観ればよくわかることだ。後はその力を発揮できる環境だけである。

「充分な時間と費用、自由な発想を許せる環境」

クリエーターの夢かもしれないが、叶う日はそう遠くはないような気がする。

 
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