熱血!久美子塾22:古代への情熱

2010-03-24 西 久美子

【Column】西久美子(NISHIKumiko)━━━………‥‥‥‥・・・・・

[熱血!久美子塾22:古代への情熱]━…‥

みなさま、こんにちは。西 久美子です。

今回は、シュリーマン著「古代への情熱-シュリーマン自伝」をみなさまにご紹介いたします。

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シュリーマンはドイツの考古学者です。神話上の存在にすぎない、とされていたトロイア・ミューケナイ遺跡を「絶対にある」と確信し、ついに掘り当てた偉大な人物です。

ご存知の通り、発掘には莫大なお金がかかります。シュリーマンは決して豊かとはいえない家に生まれました。大学にも進学していません。誰からも考古学を教わってはいないのです。そして、最初から発掘に専念できたわけではないのです。

彼がまずしなければならなかったことは、生計をたてるための仕事に就くことだったのです。発掘とは気が遠くなる程遠いところからのスタートです。しかしながら、彼は夢を実現させるのです。シュリーマンの自伝から、わたくし達は実に多くのことを学ぶことが できるのです。

わたくしが、特に興味をもったのは 「シュリーマンがなぜトロイア遺跡に興味をもったのか。」 「なぜトロイア遺跡を掘ろうと思ったのか。」 という、動機ときっかけについてでした。

シュリーマンにトロイア遺跡について教えた人物がいます。父親です。古代の歴史に熱烈な興味を抱いていた牧師の父親が、トロイア戦争についての物語を、しばしば夢中になって語って聞かせていたのでした。

そして、シュリーマンが「トロイヤ遺跡は絶対に存在する」ということを確信するに至ったきっかけは、父親から与えられた「子どものための世界史」という1冊の本だったのです。

加えて、シュリーマンが育った村には、昔から伝わる数々の不思議な言い伝えがありました。『もともと天性に根付いていた、神秘的なもの、不思議なものを好む傾向が、この不思議な言い伝えに触れることで真の情熱となって燃え上がった。』『この村にいた8年間が人生の後半生の活動を全て規定した。』とシュリーマンは述べています。

「おもしろい!」という好奇心や「もっと知りたい」という自然に湧き上がる気持ちこそが、人生を創る大きな創造力なのです。自分の興味のおもむくままに学び、自分のものにすることこそが、自信になり、自分の人生を切り開く力の源になるのです。

シュリーマンの自伝からも、子供にとって環境は決定的なものであり、非常に重要であることがわかります。天才がある日突然に、何もない所から生まれることはないのです。

このこと以外にも、

*シュリーマンがいかにして英語を学び、12カ国を習得するまでになり、語学の天才と呼ばれるに至ったのか。

*かにして自分のビジネスを興し、巨富を得るまでになったのか。

*幼い頃からの夢である「トロイア遺跡の発掘」をいかにして実現させたのか。

など、様々なヒントをこの1冊で得ることができます。

多くの方に読んでいただきたい、素晴らしい本です。早ければ中学生から読むことができます。是非親子でこの本をお読みになり、ご家族の話題にしてみてはいかがでしょうか。

[Profile] ━…‥・ 西 久美子(にし くみこ)
日本研究所 研究員
k.nishi@jpni.jp  http://jpni.jp/

 
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