熱血!久美子塾17:いい学校ってどんな学校?

2010-02-17 西 久美子

「良い学校に行って欲しい」
これは、すべての親が子供に望んでいることです。 そして、「いい学校に行くために、勉強しなさい」と言います。

今回は、このことを掘り下げて考えてみます。

まず、「良い学校」とはどういう学校のことをいうのでしょうか?

わたくしは、「良い学校」とは、「良い先生」が沢山いる学校だと考えます。 教育は人によってなされるものであるからです。

では、「良い先生」とはどういう先生でしょうか?

「良い先生」とは、授業の準備を十二分にすることは当然のこととして、 その上で、自分の興味のある分野の勉強を続けている先生のことです。

ここで直ちに思い出すのは、孟母三遷の故事です。 孟母三遷の教えは永遠の真理です。 人を育てる極意が実に端的に示されています。

わたくしなりに、その要点をまとめると次の2つになります。

  1. 子供にとって環境は決定的に重要である。

  2. その環境を子ども自身が選ぶことはできない。

人の一生はどういう環境で育ったかに大きく依存します。 立派な大人に育てようと思ったら、立派な先生につける必要があります。 そういう意味で、「良い学校」に入れることで、「良い人格」を 身につけられると考えるのは当然です。 良い人格は、規則正しい生活や、向学心より生まれるのは 言うまでもないことです。

学びの語源は「真似び」だそうです。 学びとは、誰かの真似をするところから始まるのです。 勉強することを嫌ったり、恐れたりする大人がそばにいれば、 子供もそのとおりになります。 どんなに「勉強しなさい」「いい学校にいきなさい」と言っても 全くの無意味です。

学ぶことの喜びをこころから知っている大人が回りにいれば、 子供も学ぶことが大好きになります。 自分の興味のおもむくままに学んでいき、自分のものにしていきます。 これが、自信を養い、自分の人生を切り開く力の源になるのです。

繰り返します。 環境は大切です。ですが、それを選べるのは親です。 子供ではありません。

このことの重さを知って、また、日々の授業に臨みます。

<参考:孟母三遷の教え>
孟子の母は、子供の教育に適した環境を選んで居所を三度引っ越したという故事。 初め墓所の近くに住んでいたところ、孟子が葬式の真似をして遊ぶので 市中に引っ越した。今度は商売の真似をするので学校の近くに引っ越した。 すると礼儀作法を真似たのでそこに居を定めた


西 久美子(にし くみこ)
日本研究所 研究員
k.nishi@jpni.jp  http://jpni.jp/

 
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