SOHOの輪 NO.2

2005-05-12 深川 智恵美

新緑の美しい季節となりましたがゴールデンウィークは皆さまいかがお過ごしでしたでしょうか?さて今回のSOHOの輪 NO.2は、SOHO筑後川のイベント等にご協力頂いております北九州でご活躍のdigital studio "What's new?"(デジタルスタジオ・ワッツニュー) 代表の鐵尾 一郎(てつお いちろう)さんに、ご登場頂きます。

鐵尾さんとは、Webデザインのイベントで最初にお会いしました。それから、SOHO筑後川の 『Creator Clip研究会 (略称 クリクリ)』に、ご参加頂いたりSOHO筑後川のイベントでライブを行って頂きました。普段、なかなか音楽を創られる方との接点がなかったので、鐵尾さんと出会って世界が広がった気がします。さて、今日は新しい仕組みを生み出そうとしている鐵尾さんにいろいろとお話を伺って見たいと思います。

鐵尾
digital studio "What's new?"の代表をやっています、鐵尾(てつお)です。"「音」「創り方」「広め方」の全てが新しい"次世代"の音楽を創ります"を理念に活動しています。

具体的には"音"は媚びずに自らのやりたい音楽を創る点とあえてコピーフリーの楽曲を設けるなどネット時代に対応した新しい著作権の考え方で運用している点、

"創り方"はパソコンベースで早くたくさんの楽曲を制作する点やクリエイティビティのノウハウを蓄積している点、

"広め方"は国内有料音楽配信サイトで唯一SNSのシステムを採用した"レコミュニ"や海外のメルセデスベンツのサイトの登録など積極的に音楽配信を進めている点や逆にリアルなCDでも、気に入って頂いた方だけに 無料でをリリースし、更にお一人お一人にメッセージを入れるといった大手には絶対にできない方法を取っている点を特徴としています。

深川
私もCDを聞かせて頂いています。勝手にその中から自分のテーマ曲を決めて毎日のように聞いています。"自分だけのとっておき"みたいで嬉しいですしメッセージ入りですのでクリエイターも作品もとても身近に感じます。また、自分が応援する事でクリエイターの活躍の場が広がるというのは、大変嬉しい事ですので他の業種でも、もっとあって良いような気がします。そういう意味では、SOHOももっと個のアピールがあって良いような気がしますね。さて、鐵尾さんが、今の形態でお仕事を始めたきっかけは何でしょう?
鐵尾
1996年当時妻だった方が体調を崩し勤めに出られなくなったので妻の実家に転がり込み、半年間主夫をしていました。その間に高校時代の友人が自分の劇団の音楽を依頼してくれ、翌年所得税還付の確定申告にいった所「おにいちゃん、あんたそれは開業届けださんないけんばい」と言われた事が開業したきっかけです。
深川
なるほど。「開業届けださんないけんばい(出さないといけないですよ。)」と言われたのですね。私は、良くわからないのでお聞きしたいのですが音楽の仕事はどんな内容があるのですか?
鐵尾
いろいろあるような、それでいて殆どないような...。有名レコード会社や音楽事務所のような全国的に名前の知られている超大手と下請けの零細企業しかないような業界という印象があります。あと音楽をやっている先輩からは「いいか、音楽では絶対に食べていけんとぞ」と言われ、デザイナーさんからは「音楽はいいねぇ」と言われます。
深川
これから、活躍の場はもっと広がりそうな気がしますが・・・。定期的会議やセミナー、講演会のテーマ音楽などにもイメージを広げる為に独自の音楽が使われるといいのかもしれませんね。それでは、行動派の鐵尾さんは、これからのどんな事にチャレンジされていくのでしょう。
鐵尾
「ラーメン屋さんがラーメンでお金を貰わずにどこで貰うんだ」という理屈は分かるのですが、音楽で収入を得たいと思いつつも自分がリスナーの立場だと有料では聴きたいとは思えない、クリエイターとして多くの人に聴いて貰いたいという矛盾を感じ続けていました。そこでもう一段上の「感動を伝える事」でお金を頂くという事にすればいいのではと気付いたので「鐵尾芸術製作所」を立ち上げます。ワッツニューでの活動=やりたい音楽を幅広く聴いて頂いて繋がるキッカケとし、その先のお仕事を創り出して、メンバーやメンバー外のクリエイターに仕事を分けてあげれるようにしようと思っています。ただ個人的には営業がとても苦手なので自分との闘いの真っ最中です。
深川
新しい仕組みを作り出そうとされている姿勢がいつも素晴らしいと思います。近々、SOHO筑後川でも営業の達人にお話をして頂くような企画を立てて貰ってますので、宜しければ皆さまご参加ください。それでは、最後になりましたが、音楽で、SOHOを目指している方に一言エールを!
鐵尾
音楽をやっている人間は自意識過剰で寂しがり屋で褒められたくて打たれ弱いヤツが多いので自営業に向いていません。一人でやって行こうとはやまらずに一緒に助け合ってやっていきましょう。
深川
SOHOも1人では行き詰ってしまう事が、多々あるのではないでしょうか。程よい距離感を持ち刺激しあい、助け合える仲間がいることは仕事を続けていく上での励みにもなると思います。今後の鐵尾さんの活動もとても楽しみにしております。
 
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