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iPadとそのライバル2010-06-24 阿蘓 政志
AppleのiPodの将来性について幾つか申し上げます.昔のAppleをご存知の方ならiPadは,アラン・ケイが提唱していたDynabook(東芝のPCではない)そのものだということはお分かりになるはずだ. スティーブ・ジョブスは,生きているうちにDynabookを実現したのだ. とはいえiPadの将来はそれほど明るくない.既に複数のフォロワーが出現している. 1980年代にAppleがMacintoshを出荷した時は,ハードとOSどちらも独自の先進性に富んでいて簡単にコピーできないのは明白だった.マイクロソフトがWindows3.1を発売した1992年頃までマルチウインドウOSを搭載しているコンシューマ向けPCは,Macintoshの独壇場だった. その後は,ご存知の通りMS Windowsを搭載したPCが市場を席巻した.AppleがMacintoshでコンシューマ向けマルチウインドウOS搭載PC市場を支配していたのは約10年だった. 市場は,他に選択肢が無ければ幾分高価であってもそれを選択するが,もし複数の選択肢があれば,機能が若干劣っていてもよりリーズナブルなものを選択する傾向がある. この観点で見るとiPodは,すでに多数のフォロワーに追われる立場にありアドバンテージを守れるかどうか微妙である。Appleは,iPod出荷当時はAppleのセオリー通り高価格販売を行いフォロワーが出てくると,今度は一気に低価格で価格破壊を起こす様な戦略に切り替えた.しかし,iPod tuochなど一定のアドバンテージを持つ製品については低価格路線を取らない. iPodが先行者利得を享受出来た期間は約5年だった.これは,iPodの開発ではAppleの戦略が独自技術をOSのみとして使用するハードは既存パーツの組み合わせ(コンポーネント)となっているからだ.ただし,デザインは十分にコストをかけ先進性をアピールできるものとしている.これは,中身からイメージへの転換だ. これがフォロワーを抑えきれない要因となっているが搭載OSの先進性がキーとなってかろうじてシュアを抑えている。 さて,本題のiPadはどうだろう.すでにGoogleのAndroidがiPhoneのマーケットを荒らし始めているがこれがiPadのコンペティターになるのは必須だろう.さらに,先日ヒューレット・パッカードがPalmを買収したがこれが参戦してくる可能性は相当の確立で考えられる.また,マイクロソフトがだまってみているはずは無い。ハードメーカーは,すでにどのOSでも搭載可能なマシンを用意し始めている.先日の台北Computexでもエイサーは,どのOSを乗せるかきめていないiPad相当のハードを発表済みだ. これからの競争は,iPodで明白になったコンテンツ供給が鍵になるだろう.ここで飛び出ているのがGoogleだが彼らの野心がどの程度Androidを成功させるかまた,どんなダークホースが現れるかまだ混沌としている。 少なくともAppleの独占が長く続かないのは明らかだ。 Dynabook(ダイナブック) Macintosh Windows Android iPhone エイサー HPのPalm買収 本当の狙いは何か |
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